骨董収集の毎日


年末年始にかけて手に入れた骨董の器たちの中でも、
特にお気に入りのものを一部ご紹介します。


江戸後期 絵志野向附    
志野焼の古い向附をずっと探していた所、
私が美術品全般で大変お世話になっている方にお譲り頂きました。
この冬一番のお気に入りです。


明治 九世坂高麗左衛門 木の葉形向附
萩焼の古いものを探しても茶器や花器が多く、
なかなか気に入った揃いの器が無い中でようやく見つけた器です。
幕末、明治、大正と激動の時代を生きた九世の
深い人間性が伝わる作品です。
湯治をするとその美しさに更に磨きがかかります。

昭和 輪島塗 山田平安堂 塗匠 呉藤友乗作 金箔乱挽煮物椀
会席料理のメインである椀物を美しく引き立てる逸品。
五寸と、幅広で深みも充分なので非常に使い勝手も良く気に入ってます。

江戸後期 黄瀬戸向附
黄瀬戸のなんとも言えない色合いが経年によって深みも増した逸品。
会席料理の終盤を彩ります。

昭和 輪島塗本堅地扇面蒔絵煮物椀 塗師 石昌斎 蒔絵師 正峰
美しい扇の蒔絵が全面に彩られた逸品。
しっかりとした仕事が成された塗りの椀は、
本物にしか無い佇まいがあります。


昭和 絵唐津 湯呑 中里重利
凛とした佇まいが素敵な湯呑みです。
高台に顔を出した良質な唐津の土を見ると思わずうっとりします。