天空の塩パピタ 本格始動

私が採掘した地元の山土と田土を練り込んだ製塩土器が遂に100枚完成し、いよいよ製塩最盛期を迎えます。
 
製塩土器を煩悩の数108枚(鯛の浜焼き専用)・耐熱ガラス皿300枚(店内料理用)の中に海水を満たし、あとは太陽と浜風の力を借りてじっくりと完全天日塩を作っていきます。
現在主流の天日塩の製造方法は木製の番重にビニールシートを引いて作りますが、有害成分の流出や何より自然素材で塩作りをしたいと考察していた中、私の住む尾道市山波町で縄文〜弥生時代に行われていた土器による製塩をオマージュしたら良いのではと思い、より太陽熱を活用出来るよう黒い釉薬を掛けて作成して頂きました。
 
山波崎製塩跡に聳える尾道一の古木推定樹齢二千年と云われるウバメガシも製塩の為に山波の山から切り倒した際に種が芽吹いたものであると私は 確信しています。尾道は太古より塩の町でもあるのです。
4月の『天空の塩パピタ』  内は既に50℃を超える灼熱の世界。満月大潮の尾道の海水から作る完全天日塩は想像以上のスピードとクオリティです。今まで6年間行ってきた塩作りの様々なトライ&エラーを活かした 『ならではの塩作り』をこれから継続して行って参ります。