ものづくり

 

2017年

 

今年はものづくりの方々に直接会いに行く機会を増やそうと年明けから精力的に活動しています。

 

新年一発目は備前焼 中村眞、中村和樹親子の工房のある伊部へ。

百をゆうに超える備前の作家さんの中で眼に留まったのが和樹さんの素朴な作品でした。

 

お昼前に伺って最初の小一時間で夏の鮎の塩焼きを盛り付ける器のオーダーを和樹さんにお願いし、

そこから日も暮れる七時前まで延々中村親子と僕の三人で盃を酌み交わせました笑。

 

なにをつくるにしてもその人が何を考え、どういった思いでものづくりをされているかという部分はかなり重要です。

そこが自分のものづくりに対しての考えと同じような気持ちの方で無いと、とても長いお付き合いは出来ません。

 

彼らに出会えて良かった!と心から思える位、ものづくりの人間とはこうあるべきだと

お二人からつくづく考えさせられる貴重な時間でした。

これから中村家とは毎年盃を酌み交わすことになりそうな予感がします、、、

 

 

一月末に伺ったのが、沼隈でウバメガシや梅の木を刳り貫いて

スプーンやフォークを一本一本手作りで作られている山脇さんの工房。

 

昨年末フルオーダーしている会席料理の〆の鯛茶漬けで使用するレンゲと、

初夏のじゅんさいをすくうスプーンをオーダーしてきました。

レンゲは三原の漆芸家 田代さんに合鹿椀や会席膳と合うような漆塗りに仕上げて頂きます。

 

原料となるウバメガシと梅の良質な材が一度に手に入るという理由で、毎年和歌山の山に入って

自ら選定し、三年以上乾燥させ、一本づつ手間隙かけて作られる一点物の作品も非常に求めやすい価格で

販売されています。現在は定年されて悠々自適の作品作りに励んでおられますが、それまではお勤めされながら

二束の草鞋でやってこられた分、世間の金銭感覚や一般の方の気持ちをより理解されておられるからこそ、

販売価格にも真面目で実直なものづくりの人間のあるべき姿があらわれています。

山脇さんもこれからどんどん作品をオーダーさせてもらう予定で、すごく素敵な出会いでした。

 

 

そして二月の上旬にいつもお世話になっている三原市本郷の有機農家さんの所へ伺い、

近所の居酒屋さんで普段話せない様々なお話をさせて頂きました。

このお二人が存在しないと当店では無くなる程のインパクトを持った、量最重要人物二人です。

その数日前に当店に食事に来て頂けたので実際に自分たちが育てた野菜がどういった形で

提供されているかも五感で味わって貰えたので、これからより一層、

農家さん料理人が同じイメージや気持ちで一皿を作り上げることが出来ると感じています。

 

飲食店とは映画にも似た総合芸術であり、登場人物である魚、野菜、肉、陶磁器、漆器、調度品全般の

力の積み重ねでしか、お客様が感動して戴ける時間を作ることは出来ないと信じています。

 

 

お客様にとって、三時間ほどの人生の中のほんの僅かな時間ではありますが、

その僅かな時間をより鮮やかな想い出に出来るよう、これからも冒険は続きます。

 

 

 

 

 

         

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コメント: 1
  • #1

    菊池麻衣子 (水曜日, 24 5月 2017 23:38)

    家の父親が、ウバメガシの木で様々な物を製作中です。何かをうみだしていないといられない、少し変わった人ですが、知る人ぞ知る父親です。物作りは奥が深いですね。