備後茶量の料理とは、
地の料理人が、地の食材で、地の客人 旅客をもてなすことを
使命・料理哲学としています。
京都や東京といった日本の中心で全国の極上食材を使い、
日の丸を背負って世界中のお客様をもてなすお店は
正に日本料理の真髄です。
全国津々浦々。
地方地方でその土地の味を、
その土地で生まれ育った料理人がその土地の食材を使って
日本料理を伝えていくこともまた、
同じように大切であると思います。
日本料理における科学発展も著しい昨今ですが、
備後茶量の料理は正に間逆を目指し、歩んでおります。
最新鋭の調理機器で日本料理の進化に努める料理人の方々は
本当に素晴らしいと心から尊敬しています。
それを踏まえた上で、
備後茶量では木や竹、土鍋といった自然素材の調理器具や、
薪や炭の火力を使い、なるべく昔の調理場の施設化を進めています。
料理や器、日本文化を突き詰めていくとそこは【自然】です。
自然に如何に近づけるか。
そう考え、調理場施設はもとより、
料理人である私自身が自然により近づけるようにと努めて参ります。